次号予告
『ケヤキブンガク』6号 2025年6月発売予定

特集「日本語の現在、そしてこれから」

時代が変われば言葉も変わり、日本語自体も変わると言われるようになって久しい。多様なSNSのめざましい発展によって、人は言葉よりも視覚に訴える映像や音声でコミュニケーションをとり、そうすることで自らの考えを伝え、他人に理解してもらおうとするようになった。直接話し言葉で伝えるよりも、匿名で、映像や音にのせた短い文章を一気に拡散させ、意図的かそうでないかは別にして、他人を批判し追い込むことの方が得意になってしまった。コミュニケーションの仕方、用いるツールが変われば、言葉だけでなく人間の本質や感情、大切にすべきものも変わってしまうかのようである。

それを、時代が変わったから、という一言で済ませていいのだろうか。

このような時代に生きている私たちが用いる言葉そのもの、日本語はどこに向かっているのかについて考えていきたいと思います。